
Q:この度は卒業制作作品「てのひら」がJPPA(日本ポストプロダクション) AWARDS 2011にて審査員奨励賞を受賞され、おめでとうございます。作品制作において、こだわった部分や苦労された点などをお聞かせ下さい。
A:ありがとうございます。卒業制作はやったことの無いことに挑戦してみたかったので、自分自身で使ったことのない「DSLR(※1)を使って撮影する」ということを第一の目標とし、「音響効果を活かせる作品を作る」「デジタル臭くならないようにする」という技術的な目標を掲げ、参加していた電ch!(※2)3の企画である「おかっぱちゃん旅に出る」の制作でDSLRの利点や問題点、ワークフロー等を学んだ上で実際の作業に入るようにしました。また、音響効果を活かすという目的では逆説的と言えるかもしれませんが、全編アフレコにすることにしました。
制作中に苦労した点はアフレコやフォーリー(※3)の収録です。JIAMS(※4)の音像スタジオはワンマンオペレーションができるMAスタジオでありながら楽器やナレーションの録音ができる広さのブースがあるので、そこでアフレコや色々持ちこんでフォーリーを録音していきました。スケジュールの関係上、4人分の音声をバラバラで4日に分けて録音。合間の時間を見つけてフォーリー録音をしていきました。フォーリーで特に苦労した点は足音です。衣擦れや足音というフォーリーというのは感情のある音なんです。そこで女性キャスト用に一番しっくりくるヒールを探してきて自分で歩いて足音を録音していきました。足音だけで6種類の靴、5種類のシチュエーションを組み合わせました。最終ミックスではかなりレベルを抑えているので意識しませんが、その音があるかないかでは大違いなのがフォーリーの音だと思います。

続きを読む "卒業生インタビュー「プライベートで真剣に遊ぶ。それが成長の一番の近道。」2010年度卒業生 木村茂文さん"